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より深く効率的に東京建築ウォーキングツアー
観光添乗山下プランナー
2025/11/14
この日は、コロンビア出身の建築家のご夫婦(奥様は建築家、旦那様はエンジニア)が東京建築ウォーキングツアーに参加され、ご案内いたしました。
ツアーの始まりとゲストの要望把握
ゲストが宿泊されているホテルへお迎えにあがり、お二人にご挨拶。早速ツアー概要を説明し、安藤忠雄の建築と昼食にお寿司という明確なリクエストをいただきました。事前にお送りいただいていた気になる建築リストを元に、行程を調整しました。東京国際フォーラムでの感動体験
銀座での発見
徒歩で銀座へ。SONYパークについて、ご夫婦は隣接する東急プラザ銀座と比較し、建築家の奥様から「東急プラザ銀座は素晴らしいが、3〜5年で魅力は薄れる。比べてSONYパークはその存在が溶け込んでいていい。未来を見据えた建築に価値がある」という洞察に満ちたご意見をいただきました。この発言から、ゲストが機能性やそして街との調和を重視する方だと確信しました。一方、メゾンエルメスに対しては「ガラスを積み重ねただけ」と簡潔な評価。ブランド建築にはあまり興味を示さない傾向が見えました。
銀座四丁目の交差点と歴史
その後、徒歩で銀座四丁目の交差点へと移動しました。銀座プレイスでは車のショールームに興味を示され、交差点のシンボルである和光(SEIKO)や三越の写真も撮られていました。三越については、「安いものがたくさん売ってるデパートだよね」とジョークを交え、35年前に日本に訪れた思い出を話してくださいました。
中央通りではブランドショップの建物にはあまり興味を示しませんでしたが、Nicholas G. Hayek Centerのエレベーターを「ショーケース」として扱う構造や、YAMAHA銀座ビルのケーブルグリッド工法、金箔の話題には「興味深いね!」と技術的側面に注目。ゲストが構造的、技術的な建築に強い関心があることを再確認しました。
この辺りでお客様がどのような建築に興味を示されるか、分かるようになってきました。きっとメタボリズムのお話は響くだろう、と思い静岡新聞にもお連れし、そこでもお二人のご意見を伺うことができました。
表参道での休憩
表参道は昨日も歩かれたそうで、昨日何か建築は見たかお伺いすると「歩いただけだよ」と仰せでした。奥様は「ハラカドの屋上テラスに行きたい。それだけでいい」と仰せでした。あまり期待値が高くないようで心配でしたが、お客様の好みが分かってきた上で、必ずお見せしたい、と思う建築がいくつかあったので、再度行程を考え直しながら表参道に向かいました。
SunnyHills南青山前では、木造の目を引く建物に感嘆されていました。コーヒーでも飲もうか、と中に入ったものの、カフェはなく、お菓子を購入すると2Fで台湾菓子とお茶をいただける、という仕組みでした。お客様がお菓子を購入し、2Fで少し休憩することにしました。
前日の別ツアーへの不満を伺う中で、「でも今日はあなたがガイドしてくれてとても楽しいし、勉強してきてくれたことが伝わるし、私たちのために行き先をアレンジしてくれてるし、とても満足してるよ!」という最高の褒め言葉をいただき、今まで不安だった気持ちが吹き飛びました。
ゲストの好みの表参道のケヤキ並木建築
再出発後、表参道のケヤキ並木を意識した建築群へとご案内しました。ONE表参道、Bottega Veneta、表参道ヒルズを順に紹介。予想は見事に的中し、ご夫婦は全てに強い関心を示されました。特に、表参道ヒルズがケヤキ並木の高さを超えないように設計されているという話に、「とても感心した」と強く感銘を受けられました。彼らが重視する「調和」と「周囲への配慮」が形になった建築に感動していただけました。
期待値が低かった奥様ご要望のハラカドの屋上テラスでは、少しがっかりされていたご様子で、「あなたが教えてくれるところの方が面白いわ」と言っていただき、嬉しく思いました。
大満足のランチ
午後は丹下健三設計の代表作で、1964年の東京オリンピックのために建設された「吊り屋根構造」が特徴的な建築の代々木体育館へ。1964年建造と伝えると、「嘘でしょ、美しすぎるよ」と驚き、その構造美に感動されていました。ウェブサイトで見つけた上空からの写真、館内の写真をお見せするとさらに感動されていました。
最高の褒め言葉をいただきました!
そして、最も楽しみにされていた安藤忠雄氏の21_21 DESIGN SIGHTへ。このエリアの洗練された雰囲気に「とっても素敵なエリアだね、ありがとう!みく」と旦那様。奥様も一日を通して「今日は本当に素晴らしい日だわ、とっても楽しい」と何度も口にされました。
ツアーの終わりに
ホテルへ向かうタクシーで「We enjoyed too much! We appreciate all.」との言葉をいただきました。ホテルに到着すると数週間後にご息女様が来日されるそうで、私の番号を伝えるね、と言っていただいたので名刺をお渡ししました。1日のお礼を申し上げ、ゆっくり休んで下さい、とお伝えし、握手をしてお別れしました。まだまだ、ガイドとしてブラッシュアップできる部分が多くあるので、この日の反省点を今後に生かしていきたいです。私の行ったサービス
・写真撮影




