東京トイレプロジェクトと建築ツアー

「東京トイレプロジェクトと建築ツアー」をスタート致しました。

このツアーは、話題の東京トイレプロジェクトで注目されるユニークな公共トイレと、著名な建築家が手がけた東京の象徴的な建築物を、弊社のプランナー（専属のドライバー兼ガイド）がご案内する新しいスタイルのツアーです。最先端のデザインと建築の街・東京の歴史と文化を、深い知識を持つガイドの説明とともに学ぶことができます。

東京トイレプロジェクトとは、多くの公共トイレが「暗い、汚い、臭い、怖い」といった負のイメージを持たれがちであるという現状を改善し、誰もが快適に利用できる場所にすることを目指し、安藤忠雄、坂茂、隈研吾、槇文彦、佐藤可士和など、世界的に活躍する16組の建築家やクリエイターが参加し、渋谷区内にある17カ所の公共トイレをそれぞれ個性豊かにデザインしました。単なる機能的な空間としてだけでなく、アート作品のような美しさや、利用者の心理に配慮したユニークな発想が随所に取り入れられています。

この日は、オーストラリアからお越しのご夫婦2組様を「東京トイレプロジェクトと建築ツアー」にご案内でのこと。

皆さんは、日本にすでに数回訪れたことがあるそうです。今回は、東京、京都、直島と観光し２日後に帰国予定と教えてくださいました。ゲストの中には、お一人建築家の方がいらっしゃいました。

建築ツアーでお連れしようと思っていた幾つかの場所は最近行ったばかりということもありましたので、そこはカットすることにしました。皆さん映画「パーフェクトディズ」を見て東京のトイレに関心をもたれたようです。
そして、この旅のハイライトがそのトイレプロジェクトをご覧になることとおっしゃっていたので、とても楽しみにされているようでした。

まず訪れたのは静岡新聞静岡放送東京支社。ここではメタボリズム建築についてご紹介し、丹下健三氏の作品に建築家の方も深く頷いていらっしゃいました。その後はヤマハ銀座ビル、ニコラス・G・ハイエックセンター、銀座プレイス、エルメス銀座を巡りました。昨日エルメスに立ち寄ったというご夫婦もいらっしゃいましたが、もう一組のご夫婦は初めてとのことで、特に「ここのガラスブロックは最高だね！」と感嘆の声を上げていらっしゃいました。

マジックランタンや免震構造についてもお話しし、一息つくためにブルーボトルコーヒーへ。皆さん、ラテには強いこだわりがあるようでした。

そしてルイ・ヴィトン並木通り店へ。ここでは特に大きな反響があり、たくさんの写真を撮られていました。

ミキモト銀座2にも立ち寄り、六本木へ向かう途中、少しお腹が空いたのでランチに。リーズナブルな天ぷらをご希望とのことでしたので、近くの「天や」へ。期待以上に美味しかったと喜んでいただけました。青山ではプラダ、ミュウミュウ、サニーヒルズに立ち寄り、特にプラダの店舗デザインを気に入られたようでした。イザベル・マランの店舗にも立ち寄りました。

青山から渋谷へ移動し、いよいよ東京トイレプロジェクトの見学です。神宮通公園、東三丁目、恵比寿公園、恵比寿駅西口公衆トイレ、恵比寿東公園、鍋島松涛公園、はるのおがわコミュニティーパークトイレを巡り、皆さん熱心に写真を撮っていらっしゃいました。

女性陣には坂茂氏のコミュニティーパークトイレが好評で、建築家の方は意外にも安藤忠雄氏の「あまやどり」を一番気に入られたようでした。映画に出てきたトイレを実際に見て触れることに、とても楽しまれている様子でした。

ホテルへ向かう道中では、コクーンタワーやゴジラヘッドをご紹介しました。映画「パーフェクト・デイズ」が大好きな皆さん、途中からは映画の主題歌を大合唱しながらホテルへ。私も鼻歌で参加し、楽しい時間はあっという間に過ぎました。ホテルに到着し、固い握手と笑顔でお別れしました。

このツアーを通じて、東京の新たな魅力を発見し、忘れられない思い出を作っていただけたのではないかと思います。