感動接客への挑戦ゲストの皆さまのハイヤーに乗車時に、サプライズやハピネスをお届けします!
2015.07.11 [ハピネス・エピソード / 観光添乗/ 諏訪大樹 プランナー]
ゲストのご子息とのバスケットボール
アメリカからお越しの9名ご家族(祖母、父、母、お子様、14歳 2人・12歳・
10歳・7歳、家庭教師)と女性ガイドさんとの箱根2泊(箱根観光)と都内観光の
ご案内でした。
200日かけて世界中を旅行されてきたご家族。
日本が最後の国であり、ここでは西方面から来られたので箱根と東京が
最終観光地でした。
皆様とお会いした時は移動と長旅の疲れ、そして雨模様の天気で
疲弊されており観光を楽しむような雰囲気ではありませんでした。
そんな中、12歳の息子さんはバスケットボール片手に
「どこかでバスケやりたい!京都でも広島でもどこにもコートがなくて
動きたいんだよ!」とおっしゃっており、
生憎、アメリカにあるようなストリートバスケは箱根にもまったくなく、
学校の体育館の許可も出ずその日は諦め。
翌日、ゲスト宿泊のスタッフの方に総合体育館の情報を頂き連絡し、
予約すれば大人同伴ならOKということで息子さんにお伝えすると
とても興奮され笑顔に。
お父様も「僕らは先にホテルに戻るから君がついていってくれ」
とのことで、その日の観光を終えて体育館へ。
体育館へ行くと他の予約はなく、フルコート2面貸切りでした。
すぐに体を動かし始めた息子さん。
念のためということでガイドさんも同行されましたが、
女性でご高齢ということもあり隅の方で休憩されておりました。
当然、私もスーツに革靴だったのでしばらく息子さんが一人で練習するのを
見ていました。
しかし、どことなくもの足りなさそうに見え、相手がいた方が良いと思い、
ジャケットとネクタイを外し、裸足になり「よし!1on1をやろう!」と
声をかけると少し照れたように「いーよ!」と。
そこから息子さんは、はノンストップで、私は数回の小休止を取りながら
1時間以上一緒にバスケをやりました。
普段からやっている成長期の12歳と、十数年振りにバスケットボールを
触ったおじさんとでは力の差は言うまでもありませんでした…
しかし、終わったあとの爽快感と息子さんの笑顔は忘れ難いものでした。
翌日、お父様から「昨日は本当にありがとう。部屋に帰ってきて楽しそうに話していたよ」
と言ってくださり、お祖母様からも「一緒にやってくれたんだってねぇ、ありがとう」と
握手して頂きました。
都内に行っても引き続きバスケしたい!とリクエストがあったので、
ガイドさんとホテル周辺のコートを調べてリストにしました。
都内のホテルへチェックイン後、再びガイドさんと3人でバスケへ。
運悪く最初の2箇所は工事中やネットが壊れていたりでしたが、
3箇所目のコートは適度な広さがあり、先にプレーしている人達もいました。
とても優しそうな人達だったので、息子さんの事を話すと
仲間に入れてくださいました。
私はそこで添乗を終えることになりましたが、後日ガイドさんから
「あれから帰国するまで毎日通っていたのよ~!」と聞いてとても嬉しく思いました。
こんな機会はなかなかありませんが、ゲストが喜ぶことに少しでも力になることが
できて、プランナーとして喜びを再認識いたしました。